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リスキリング補助金と教育訓練給付金の違い|どちらを使うべきか比較

リスキリング補助金と教育訓練給付金の違い|どちらを使うべきか比較

リスキリング補助金と教育訓練給付金の違い|どちらを使うべきか比較

この記事で分かること:
- 2つの制度は管轄省庁から対象者まで別物
- 雇用保険の有無と転職意向で選ぶ制度が変わる
- 同一講座での併用は不可、ただし講座を分ければ両方使える

「リスキリング補助金」と「教育訓練給付金」は別制度

リスキリング 補助金で検索すると、2つの制度がヒットする。

経済産業省のリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業と、厚生労働省の教育訓練給付金。どちらも講座の受講費用が一部戻る仕組みだが、管轄も対象者も違う。

ここを混同すると、使えるはずの制度を見逃す。逆に対象外の制度に申し込んで時間を無駄にするケースもある。

リスキリング補助金と教育訓練給付金を比較テーブルで整理

比較項目 教育訓練給付金 リスキリング支援事業
管轄省庁 厚生労働省 経済産業省
対象者 雇用保険加入者(離職後1年以内も可) 在職者(雇用保険の加入不問)
給付率 20〜80% 50〜70%
上限額 年間64万円(専門実践) 56万円
対象講座数 約17,000講座 認定事業者の講座
申請先 ハローワーク 講座事業者が代行
転職要件 なし 転職で追加補助あり
離職者 利用可能 利用不可

出典:厚生労働省 教育訓練給付金経済産業省 第四次産業革命スキル習得講座認定制度

どちらが自分に合うか、フローチャートで確認してみよう。

あなたに合った制度はどっち?

教育訓練給付金が向いている人

雇用保険に加入している(していた)人

利用条件は雇用保険の被保険者期間3年以上。初回なら1年以上でOKだ。正社員だけでなく、週20時間以上勤務のパートや契約社員も含まれる。

離職中だが1年以内の人

退職していても、離職から受講開始日まで1年以内なら申請できる。リスキリング支援事業は在職者限定なので、離職者はこちら一択になる。

資格取得が目的の人

対象講座は約17,000。IT系に限らず、簿記や社労士、看護師まで幅広い。厚労省の教育訓練給付制度検索システムで自分の受けたい講座が対象か確認できる。

申請の流れは教育訓練給付金でAI講座を受ける方法にまとめた。

リスキリング支援事業が向いている人

雇用保険未加入の在職者

パートや契約社員で雇用保険に入っていなくても、企業との雇用契約さえあれば対象になる。年齢制限もない。

転職でキャリアアップを狙う人

講座を修了すると受講費用の50%が戻る。転職して一定期間働くと、さらに20%が追加されて合計70%、上限56万円。転職前提で学ぶならこちらが手厚い。

申請手続きの手間を減らしたい人

教育訓練給付金はハローワークに自分で出向いて申請する。リスキリング支援事業は講座事業者が手続きを代行してくれるので、書類の準備は最小限で済む。

詳しくはリスキリング支援事業とは?経産省の補助金でAIを学ぶ方法を見てほしい。

両方使える場合はどちらを選ぶ?

雇用保険に加入中の在職者は、両制度の対象になりうる。判断のポイントは3つある。

1. 受けたい講座がどちらの対象か
教育訓練給付金は約17,000講座をカバー。リスキリング支援事業はAIやIT系が中心で、対象講座は絞られる。そもそも受けたい講座が片方にしかなければ、選択の余地はない。

2. 転職するかどうか
転職を視野に入れているならリスキリング支援事業。追加20%の補助がつく。今の会社に残って学ぶなら、教育訓練給付金の専門実践で最大80%を狙える。

3. 80%と70%、どちらが現実的か
教育訓練給付金の専門実践が80%に達するには、資格取得に加えて賃金上昇という条件がある。リスキリング支援事業の70%は転職+一定期間就業で到達する。どちらの条件をクリアしやすいか、自分の状況で考えよう。

3制度の全体像はAIリスキリング助成金・給付金の完全ガイドでまとめている。

併用はできるのか?

同一講座での併用は不可

1つの講座に両制度を同時に申請することはできない。どちらか一方だけだ。

異なる講座なら制度を分けて利用可能

別の講座であれば、片方に教育訓練給付金、もう片方にリスキリング支援事業を充てることは可能だ。

気をつけたいのは、教育訓練給付金の3年ルール。前回の受給から3年以上経たないと次の受給ができない。短期間に複数講座を受けたいなら、スケジュールを確認しておこう。

2025年10月の制度改正もチェック

2024年10月、教育訓練給付金に大きな改正があった。専門実践教育訓練に賃金上昇時の追加給付が新設され、最大給付率が80%に引き上がった。

区分 改正前 改正後(2024年10月〜)
専門実践(基本) 50%(年40万円) 50%(年40万円)
+就職時 70%(年56万円) 70%(年56万円)
+賃金上昇時 なし 80%(年64万円)
特定一般(基本) 40%(上限20万円) 40%(上限20万円)
+就職時 なし 50%(上限25万円)

出典:厚生労働省 教育訓練給付金

2025年10月には教育訓練休暇給付金も始まる。在職中に30日以上の無給休暇を取ってリスキリングに充てると、賃金の5〜8割を最大150日分受け取れる。仕事を一時離れて集中的に学びたい人には見逃せない制度だ。

よくある質問

Q. フリーランスや自営業でも使える制度はありますか?
教育訓練給付金は雇用保険加入が前提のため、フリーランスは対象外。リスキリング支援事業も企業との雇用契約が必要で、個人事業主は使えない。ただし自治体が独自に設けているリスキリング支援制度なら、対象になるケースがある。

Q. 教育訓練給付金を受給してから3年経っていませんが、リスキリング支援事業は使えますか?
使える。制度の枠組みが違うので、教育訓練給付金の3年ルールはリスキリング支援事業に及ばない。

Q. どちらの制度でもAI・プログラミング系の講座を受けられますか?
どちらでも受けられる。教育訓練給付金では経産省認定の第四次産業革命スキル習得講座が専門実践の対象に入っている。リスキリング支援事業にもAIやプログラミング系のスクールが多数参加している。

まとめ — 自分に合った制度を選ぼう

教育訓練給付金とリスキリング支援事業は別物だ。

  • 離職中 → 教育訓練給付金
  • 在職中で雇用保険なし → リスキリング支援事業
  • 在職中で雇用保険あり → 講座と転職意向で判断

同一講座での併用は不可。異なる講座なら使い分けできる。

2024年10月の改正で教育訓練給付金は最大80%に拡充された。2025年10月には教育訓練休暇給付金も加わる。制度が充実している今のうちに活用しよう。

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